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サントリーホールディングスが2025年大阪・関西万博の会場で販売するビール「水空エール」。環境負荷の小さい農法で栽培された原料を使用している=2024年12月24日午後、東京都港区、新田哲史撮影

 サントリーホールディングスは24日、来年4月に開幕する大阪・関西万博の会場で販売するビール「水空エール」を発表した。環境負荷の小さい農法で栽培された原料を5割以上使い、原料生産時に出る温室効果ガスを約2割削減した。会場内のレストラン「水空SUIKUU」で数量限定で売り出す。価格は未定。

 ビール原料の大麦やホップを栽培する国内外の農家の協力を得て、休閑期などに他の作物で畑を覆う「カバークロップ」や、土を耕す回数を減らす「耕起低減」といった手法を導入。土壌内の有機物の分解や流出を防ぐことで、製造や使用時に二酸化炭素(CO2)を出す化学肥料の使用量を減らした。ビールを提供する際は、大気中から回収したCO2をガラス原料の一部に用いた世界初のグラスを使うという。

 また、万博を訪れる世界各国…

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